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「自己肯定感」を高める「捉え方」のポイント
<Before>今までの「問題」の「捉え方」
かつての伏見家では、玄関の靴が、収納されずに、散らかっていました。
この問題を、今までどのように捉えていたかというと、私は妻のものだと思って、片づけない妻を責めていました。いわゆる「他人責め」をしていました。
ところが、妻も言い返してきました。『子供が二人もいるうえに、あなたも脱ぎ散らかす時だってあるでしょう!』と。私は妻にいちいち注意するのも疲れてしまいました。それに、妻も子育てが大変だったことは、よく理解できるからです。
そう考えると、問題は自分にあり、自分がきちんとすればいいんだと考えるようになりました。自分が我慢をして、靴を片付ければ、問題は解決すると。これは、いわゆる「自分責め」で、自分を責めながらも、妻のことも責めていました。
また、玄関の靴が揃っていないことや、収納されていないことは、風水的に悪く、お金が稼げなくなり、家族を養うことが困難となるネガティブな見方があります。そのため、私はこんなに頑張っているのに、どうして家族はみんな協力してくれないんだと、悲しみの感情から怒りの感情に爆発する時がありました。
<After>問題解決のための「気づぎ」の2つのポイント
それでは、この問題を、どのようして解決の方向に導いたのでしょうか?
二つの本との出会いと、セミナーの体験から、新たな気づきと学びを得ました。皆さんにとっても役立つ話になるかと思いますので、ご紹介いたします。
気づきのポイントは、大きく二つあります。
【気づきの2つのポイント】
①「出来事」と「捉え方」を分ける。
②自分にとって役に立つ、力を与えてくれる「捉え方」に変えて、肯定する。
『「捉え方」が変わると、「感情」が変わる。「感情」が変わると、「行動」が変わる。自然に望む「行動」をするようになると、「結果」が変わる。』このような人間の脳のメカニズムを活かすことがポイントとなってきます。
2つ目のポイントは、少しわかりづらいところがあるかと思いますので、もう少し、かみ砕いてご説明します。
今までは、自分を追い込んで、行動を変えようと思っても、なかなか続けることはできませんでした。
でも、「捉え方」を変えて、「意味づけ」を変えて、今日やっていることに意味がある、そして「小さな変化」でもいいので、それを認めてあげ、自分で自分を労い、褒めてあげると、明日も「やる気」になります。
ちなみに、「小さな変化」とは、「気づき」「意欲」「行動」「結果」の4つのいずれかの小さな変化です。
【「小さな変化」を肯定し、認めるとは】
①小さな「結果」を肯定し、認めます。
例えば、月の総売上高目標が100万円に対して、実績が15万円であり、目標達成できなかったとしても、15万円の小さな結果を肯定します。そして、どのようにすれば100万円と15万円の差を埋められるか考え、うまく結果が得られるまで、今までのアプローチ(方法)を改善して試行します。
②売上高のような「結果」は、自分ではコントロールできず相手次第です。そのため、うまく「結果」を出せない場合であったとしても、それに向けた小さな「行動」を肯定し、認めます。
例えば、見込み客からの信頼を獲得するために、毎週1回以上、見込み客に役立つブログ情報を発信し続けた行動や、見込み客からのフィードバック、アンケート評価に基づき、情報発信内容を改善した、等の行動です。
③時には、体調が優れず、うまく「行動」に着手できなかったと場合があったとしても、それに向けた小さな「意欲」を肯定し、認めます。
④十分に「意欲」が湧かなかったとしても、「意欲」を持とうとしていた「気づき」を肯定し、認めます。
このように「小さな変化」を肯定し認めて、自分で自分を労い、褒めてあげると、エネルギーが湧いてきて、明日も「やる気」になってきます。
さらに、「今日もできていた」「昨日もできていた」「その前の日もできていた」「この一週間、ちょっとずつかもしれないけれど、進んでいるよね」のように肯定的な記憶を作って、肯定した記憶を上書きしていくと、自分にとって力を与えてくれる記憶が、自分の脳のSEOのランキングトップにやってきます。 そうすると、「自然に望む行動をする」ようになって、「結果が変わってくる」というのが、「捉え方」を変えて、肯定するポイントになります。
<After>どのように「捉え方」を変えて解決の方向に導いたのか(事例)
それでは、この問題に対して、私は「捉え方」をどう変えたのでしょうか?
「出来事」は客観的な事実ですので、「玄関の靴が収納されずに散らかっている」という事実は、変わりません。
しかし、「捉え方」は、自分にとって役に立ち、力を与えてくれる「捉え方」に、いつでも変えることができます。
過去の私は、①自分さえ我慢をすれば、問題は解消する、そして、②家族が協力するのは当たり前、という「捉え方」をしていました。そして、こんなに私は頑張っているのに、どうして家族は協力してくれないんだと、悲しみの感情から、時には怒りの感情に変わることがありました。
「捉え方」を以下のように変えてみました。
それは、「家族全員が、無事に、交通事故を起こさず、家に帰ってきてくれて、本当に良かった。それに、家族全員が健康で、私は幸せだな」という「捉え方」です。
そうすると、なぜか、悲しみや怒りのようなマイナス感情によって、まったく動けなくなってしまういったことが減少し、むしろ「やってみよう」というポジティブな感情が湧いてきました。
つまり、自分がうまく動ける状態になり、感情をマネジメントできるようになった、ということではないでしょうか。(靴が散らかっている問題そのものは完全に解決には至っていませんが、それを要因としたストレスは大幅に軽減できていると思います。)
今回は、「玄関の靴が収納されずに散らかっている」という問題を取り上げ、「捉え方」を変えて、肯定する事例をご紹介させていただきました。
人生を生きていく上で、このようなケースはたくさんあるかと思います。 もしよろしければ、みなさんも『「捉え方」を変えて、肯定する』こと自体は、タダでできますので、ぜひ、やってみていただければと思います。