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研修成果は「場づくり」で生まれる!!
本日のテーマは『研修成果は「場づくり」で生まれる!』といったタイトルでお話させていただきます。
以前の「研修」の捉え方は、「講師から受講生に一方的に「知識」を提供する(教える・伝える)もの」と捉えていました。
なぜなら、今まで受講した研修の8割から9割程度は知識詰め込み型であり、受講者の価値は、新たな知識を得たり、スキルを習得したりすることにあると思い込んでいたためです。
しかしながら、最近、多くの研修講師や受講者との出会いと学びから、今までの研修の捉え方では、自分自身、腑に落ちないことがありました。
確かに、研修は、講師から受講者に、一方的に知識を提供する(教える・伝える)ものではあるけれども、もっと大切な価値があるでのはないかと思えたためです。
それは、「講師と受講生あるいは受講生同士といった人と人の間にある「場づくり」で、新たな知恵・アイデアを生み出すもの」という研修の捉え方ができるという「気づき・発見」です。 本日は、研修成果は「場づくり」で生まれるについてお話させていただきます。
研修成果は「場づくり」で生まれると思った理由
研修成果は、場づくりで生まれると思った理由は、主に2点あります。
理由1:アイデアの「積み石効果」の発揮
1点目は、アイデアの「積み石効果」が発揮されると思ったためです。
アイデアの積み石効果は、写真のように、「場づくり」によって、受講生一人ひとりの意見やアイデアが積み上がっていく効果を示しています。
例えば、アイスブレイクで場が和んだ後に、4人チームでアイデアを創出するワークをするものとします。
1人目が、勇気を出して、誰もが思いつくような、どこでもありふれたアイデアを言ったとします。
2人目は、一人目のアイデアに乗っかって、「だったらこんなアイデアもあるよね」と言って、アイデアに乗っかってくれました。
3人目は、二人目のアイデアを聞いて、アイデアを膨らませたり、抽象的なアイデアを具体化して言ってくれました。
4人目は、前の二人のアイデアが「誘い水」となって、新しいアイデアを思いつくことができました。
こんなイメージで、自分一人では思いつかなかったアイデアが出てくることがあります。
もし、アイデアがすぐに成果に結びつくのであれば、受講生それぞれの「資源・リソース」の「オプション・選択肢」が増えると同時に、やりたいビジョン実現の可能性が高められます。
もし、アイデアがすぐに成果に結びつかなかったとしても、発言した周囲の人から「勇気」をもらえるし、自分自身の「意欲」と「行動力」を高められ、いつかは成果に結びつきます。 このように、場づくりによって、「積み石効果」が発揮されるように思いました。
理由2:「学習5段階」のレベルアップ(または強化)
2点目は、「場づくり」で、受講生それぞれの学習の5段階のレベルアップまたは強化が可能になると思えたためです。
学習の5段階は、上図で示される通り、一番下の「無意識・無能」のレベル1から、一番上の「無意識・有能/有意識・有能」のレベル5まで5段階あります。
当然のことですが、研修受講前の受講生一人ひとりのレベルや状況は異なってくると思います。
例えば、私がビジネスコーチ養成講座を受講する前のレベルは、コーチ力を高めたい意識はありますが、コーチ力は不十分となっている可能性が高く、レベル2の有意識・無能レベルです。
一方で、受講メンバーの中には、上級コーチの先輩方もおられて、レベル4またはレベル5の方が沢山おられます。
私のような初心者と上級者の方が入り混じる「場づくり」で、上級者の方はレベル4からレベル5に、またはレベル5の更なる強化などの成果を生み出すことが可能となってきます。
「場づくり」のための重要な気づき
ここで、「場づくり」のための重要な気づきがありました。
それは、一言でいうと、『安心で、安全で、ポジティブな「場づくり」をリードする研修講師・ファシリテート役の存在』です。
過去20年ぐらい前に、私が受けた軍隊をイメージさせる研修のように、「不安で、危険で、ネガティブな発言ばかりが飛び交う研修の場」であったとしたら、強靭な精神力を持った受講生以外は、怖くて何も発言ができなくなってしまいます。
それは、受講者からの発言やフィードバックが何もないことを意味し、さきほど述べた「積み石効果」がまったく発揮されないことにつながります。
すなわち、人と人の間にある「場づくり」で「知恵」を生み出すことは極めて困難であることを示唆しています。 よって、『安心で、安全で、ポジティブな「場づくり」をリードする研修講師・ファシリテート役が、いかに大切かということを気づかされました。
今後取り組むこと
最後に、研修講師・コーチとして、今後取り組むことについて2点宣言します。
健康的な強制力によって、自分自身の講師力を高めていきたいと思います。
1点目は、7月から12月の5か月間、○○ビジネスコーチ養成講座を通じたコーチング能力の向上です。
目標は、12月までに、学習5段階モデルにおいて、現状のレベル2の有意識・無能からレベル3の有意識・有能へ到達することです。
講師からは、5か月間で、100回、30分の1on1コーチングの練習を、毎回レポートとして提出する宿題が出ています。もし、コーチングの相手役をやってもいいよ、という方がおられれば、ぜひ伏見までお声がけいただければと嬉しいです。
2点目は、研修講師の愚直な実践です。
特に、私が直面している課題は2点です。
1点目は、講師の基本動作の習得です。特に、笑顔+肯定的メッセージ+まっすぐ立つなどの姿勢、はっきり・ゆっくり話す、適切な間を取り、沈黙に耐えるトレーニングです。
2点目は、安心・安全・ポジティブな場づくりのためのアイスブレイクなどの実践です。 これらは、私にとっては新たな挑戦であり、不安な気持ちもありますが、受講生一人ひとりが喜んでいるポジティブなイメージを持ちつつ、自分自身のワクワク感も大切にしながら、一つ一つ愚直な実践をしていきたいと思います。